前編、中編ではフィットモデルドレスを製作する経緯と第一サンプルのお話をしました。
後編では製品が完成に至る過程をご紹介します。
カップの修正
前回中編でご紹介したカップの修正、至難の業だった…泣
通常のドレスでは薄いパット一枚で済むのに対し、今回はフィットモデル用ドレスなので、工程がまったく違う。
競技用ビキニとイブニングドレスを合わさった形となるため、市販で販売している普通のパットでは適用が難しく、結局ワイヤーからパットまで、カップを一から自社で製作することとなった。
パットに立体感を出すために芯となる素材を色々変えて試作を繰り返し、今の製品に至った。
そして、備え付けのパットを取り外し可能にしたので、胸の大きさに合わせてさらに調節用のパットを2種類を加え、カップ数に対して幅広く対応が可能となった。
余談ですが、コロナ禍で不幸中の幸いといえば、やはりITコミュニケーションツールの発達。従来では海外に出張して会議を行ったり、視察したりするのだが、今はビデオ会議でできてしまう。しかも画像数の進化によって細部まで鮮明に見ることができ、弊社にとってはこの度本当に助かった!
コロナ後の働き方も大きく変わりそうだ。移動時間や経費の節約になるのはいいものの、ヒトとの直接な繋がりが減るのはやはり寂しい。マスクなしに面と向かって語り合える日を一日でも早く訪れるよう、祈ります。
生地の選定
中編でもお伝えした通り、【中国製でも、日本人の心を持った品質管理は必ず良い製品ができる】をモットーにしており、今回生地選定に関しても同じ。ここが一番の難所!
正直、製品1点に対しての原価が無条件だったらいくらでも簡単に製品は作れる。ただし、SARAではよりフィットモデル競技が日本で普及し、出場する選手を応援したいという大前提があるため、よりいい製品をリーズナブルに提供したい!という思いがSARAのメッセージでもあるので、今回は厳選した4色の数量限定での生産とさせていただきました。
また、当初予定していたシルバーとグリーンを、この度は生地手配の都合で、フューシャピンク、黒地にネイビーオレンジMIXに変更させていただきます。詳しくはHPご確認ください。
今後カラーバリエーションをどんどん増やしていきますので、新カラーの発表をぜひ、楽しみにしていただければ幸いです。
良い生地が無ければ生産しないというポリシーをこれからも持ち続け、ご迷惑をおかけすることもあるかと思いますが、真心を持って製品作りに取り組んでまいります。
感謝
最後に、この機会を作ってくださったJBBF専務理事 辻本俊子さん、理事市川櫻さんそしてお力添えいただきました、京都府ボディビル・フィットネス連盟理事長 加藤隆司さん、京都府ボディビル・フィットネス連盟理事 太田美貴子さん、Vshape店長 長瀬陽子さん、SARAアンバサダーの野口史織さん、ビキニフィットネス現役日本チャンピオン ダンシーあずささん、そして快く採寸などにご協力して頂いたJBBF所属選手の方々、この度は本当にありがとうございました。
【女性が輝けば世界が輝く】をこれからも掲げ続け、衣・食・住の一番最初に来る「衣」を通じて日本の女性を応援してまいります。