フィットモデルドレス製作の知られざる裏側 〜中編〜

前編ではフィットモデルドレスを製作することになったきっかけ〜中国での苦悩話。中編では第一構成サンプルのお話。

前編でお話した一人の青年についてご紹介

出会いはとある生地屋でフィットモデルの説明をしていた時だった。彼も生地の仕入れをしていた。私の説明をたまたま耳にした彼は興味津々に話をかけてきた。中国では赤の他人でも平気で話をかける風習があるため、驚きはなかった。
仕事は地元潮州市(広東省東部)で父親とドレス製作工場を営んでいるという。フィットモデルドレスにとっても興味があるので、更に詳しく教えて欲しいとのことで、二人は生地屋を後にし、近くのカフェへと移った。これはまさに運命的な出会いだった。誠実で大きなビジョンを持つ彼は段々と前のめりになりながら私の想いを聞いた。そして共通のビジョンも確認できた。それは女性が輝けば世界が輝くだ。

広州で行列ができる丸鶏土鍋店

早速彼にデザイン案のサンプルを依頼をした。一週間後、ホテルに一個の小包が届いた。


第一サンプル完成までの道のりと改善点

では一つ前の話に戻して、生地探しについて。これがまた大変な作業 。伸縮性を持ち、耐久性も兼ね備えなければならない。その上、中国の生地業者ではフィットモデルの認識が薄く、まず一から競技の説明をしなければならなかった。業者さんのただ私に生地を売ることに『意味』をもたせたかったのだ。

そのうち、皆さん段々と競技自体に興味を持つ様になって、自ら提案する様になった。時間はかかったが、良い協力関係構築ができたし、フィットモデル競技に対しても大変興味を持ってもらった。

生地を選んだ次は、いよいよ青年の地元工場で本格的のサンプル作りだ。パターンは独自に日本人向けにアレンジしたもの。ここでまたも問題が。。。

それは。。。やはり工場スタッフが競技への認識が薄いことだ。まあ、当然なことだ。また一から説明をすればいいのだ!今回は専門家を交えてだ。今思い返してみると工場の皆さんとフィットモデルの動画をみたりする場面は異様だったが、楽しかった。

 

出来上がったサンプルを持ち、日本へ帰国。また3日間のホテル隔離と14日間の自宅隔離だ。今回の中国出張は計6回ものPCR検査を行った。日々感染予防をしっかりと行ったお陰で無事にドレスサンプルを持ち帰ることができた。

成田空港INN

隔離ホテルに向かうバスの中

第一回目の試着をするため早速、SARAブランドアンバサダーを務める野口史織さんに試着を依頼。彼女も「スーパーボディコンテスト(SBC)」日本大会優勝、「MUSCLE GATE / GOLD’S GYM(マッスルゲート/ゴールドジムジャパンカップ)」優勝等の輝かしい実績を持ちながら、現役のトレーナーで身体と筋肉を熟知したプロ。快く協力を引き受けて頂き、本当にお忙しい中ありがとうございました!
その後さらに辻本さんにもサンプルをご確認頂き、第二サンプルに向けての意見を伺った。

今回のサンプルについての改善点は大きく二つ

  • カップのサイズと高さ

高くすると横にボリュームが広がるような感じの作りより、フロントポーズのアウトラインにかからない様にも、カップの横の広がりはタイトにまとめて、縦に立体的になる方が良いというご意見もあり、早速カップの改良を急ぐことに。

次作について現時点で決まった内容は以下

  1. カップの強調に加え、ポージングしてもバストの形が変わらない様、バストトップを高くし、左右の紐の位置が離れているほうが肩幅がより広く見えるため、距離を離す。
  2. 選手バストサイズ調節の為、自分たちでパットを探して、取り付けを行っている現状を踏まえ、ドレスと一緒に付属のパットのバリエーションを増やし、オプションで選んで頂けるように用意する。

 

  • 裾の形状

サンプル品ではラウンド型だったが、より美しく見せるため次作ではラウンドせずに真っ直ぐカットし、裾丈もプラス。身長差に対応できるよう、改良予定。
以上今回サンプル改善点を踏まえ、第二サンプルに向けて絶賛改良中だ。我が子の成長を見守るような気持ちで次回サンプルの出来上がりをとても楽しみにしている。

 

株式会社 SARA&Co.は女性を通じて人々に夢を提供し、社会貢献をする会社理念を貫き通していく。

 

さあ、「あなたはもっと輝く準備は出来てますか?」

 

次回、乞うご期待!!

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